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sailor 貴帆 北田浩  Never Stop The Challenge

2017-03-16

Deckvest 5D Offshore 170N

私の戦闘服 hiroshi kitada kiho146私は、spinlockのDeckvestを初期バージョンから愛用している。

現在は、最も新しいモデルのDeckvest 5D Offshore 170Nを使っている。沖縄レースやトランスパックなど、フルクルーで参戦してきたレースでは、spinlockDeckvestを特に違和感なく使ってきたが、昨年のThe Transat以降、少し見方が変わってきたように思う。

一つ目は日本ではようやくPersonal-PLBが解禁されたが、ヨーロッパで普及しているものと比較すれば、ザックリ2倍の大きさがある。そのPLBを、5Dでは左outサイドにあるメッシュポケットにぎゅーぎゅー詰めに入れ込もうとすれば入るのだが、ゴロンとしていて(標準語かな?)どうも納まりが悪く、長時間使っているとポケットから抜け出てしまう傾向にある。落下しないように細引きの紐で括ったり、ポケットの口を比較的切りやすい糸で縫ってもみたが、どうも気になるし本来の使い方ではない。

そこで、無理矢理ファスナーを開けて膨張体に抱かせてみるも、もともと膨張したら開く程度のファスナーなので、機嫌が悪いとファスナーが開いてしまうことがある。
ヨーロッパではPersonal-PLBと併用してPersonal-AISも携帯を義務化されるレースが多い。日本でもそういう時代が来るだろうか?
ヨーロッパで主流のPersonal-PLBとPersonal-AISの2個でも、日本で販売されているPersonal-PLBひとつ分の大きさにしかならないのだが、それでも二つの装置をサイドポケットに入れるのは困難だし、ファスナー内に収納するのも相当無理がある。私は結局ライジャケOptionの後付ポシェットに入れて使っているが、とてもSmartとは言えないし煩わしい。
設計時はPersonal-PLBとPersonal-AISを2個収納することは想定されていなかったと思われるので、次のモデルチェンジを期待したい。

二つ目は水圧検知器まわりのファスナーが開きやすいことと、手動膨張用の取っ手がクレードルから外れぶら下がってしまうことがある。たぶん一般的な使い方をしている分には問題ないのだと思うが、大荒れの洋上でデッキをほふく前進するような状況や、船内から格闘技でもするかのようにセールを引きずり出したり、くたびれてライジャケ着用のまま、倒れ込み仮眠したりするようなシーンがあれば、水圧センサー周りのファスナーが開いてしまったり、取っ手がぶら下がってしまうことがある。
写真は、The Transatのレース中の動きに追随できず、何度も水圧センサー周りのファスナーが開いてしまったり、手動取っ手がぶら下がってしまったので、ダクトテープで固定してしまったものであるが、後になってダクトテープだと強度がありすぎて、膨張時に膨張体が首締め状態になったかもと反省している。

今年は他メーカーの製品も使ってみたいと思う。

使用感、使用環境には個人差がありますので、それぞれの環境で選択されることを望みます。

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