toggle

sailor 貴帆 北田浩  Never Stop The Challenge

2018-11-05

航海日誌2018/11/03 Adventure=冒険?

私は自分のchallengeに冒険という言葉を使われる事に少し違和感を感じていた。日本だと「冒険=南極走破?未開の地の探検?危険な?命懸け的な?」意味合いが強いのでは無いだろうか?

自身の根底には競技者としての意識が強く有り、他の参加者に敬意を払ってレースに参加している。積み上げてきて辿り着き共に帆走るアスリートらとは国籍、言葉の壁は存在しない。言葉にせずともここへたどり着く事がどんな事か皆理解しているし讃えあっている。
速くは帆走れないオヤジアスリートだけどね^_^

だから出国前のデートでとある某東大卒のドクターに語源などの調査依頼をしていた。

北田さん
お久しぶりです。羽田でお見送りしてからあっという間にスタート数日前。スタート前に課された宿題を終わらせないとですね。

“Adventure”
調べれば調べるほど、数奇な運命を辿った言葉でした。

元々のラテン語は「胸躍るワクワクするような物や時間、体験が来る」(ここではまだ、「来る」です。つまり”受け身”です)という意味を持ち、即ち、イエスの降臨を指す言葉だったようです。これが、16世紀、フランスで、dが取れて、アバンチュールとなり、ここに危ない恋のアバンチュール的な、危なさの意味合いが加わりました。そして18世紀、英語圏で再びdが付くことによって、”ad”(--に向かって)の意味を内包する言葉となりました。ここで「向かっていく」んです。積極的な能動の言葉に変化しました。

Adventure
胸躍るワクワクするような瞬間や体験に向かって自ら積極的に人生の舵を切って進んでいくこと。

なんと躍動的で生のきらめきに満ちた言葉でしょう。
adventureの辿ってきた歴史に「無謀な危険」の意味はありません。「多少の困難」とか「乗り越えるべき障害」とかはニュアンスとして感じられ得ますが、adventureが指す未来は、そんな困難や障害の向こうにあるきらめく瞬間です。

challengeは、ご存知の通り「挑戦」。それは二番手、三番手でも良くて、決してpioneer的な「道を切り開く」の意味は持ちません。これに対して、Adventureの先にあるのは未知の輝きです。日本中の多くのヨット乗りが北田さんのレースに夢中になるのは、北田さんのAdventureに一緒に夢を乗せているからかも知れませんよ。北田さんのRDRは、北田さんのレースであり、みんなのレースであり、そして私のレースでもあります。

Good Luck!!!!

という事で自身のチャレンジはAdventureだと言うことで落着しよう

@kita@

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です